heat it™ は、蚊、アブ、ハチ、スズメバチなどによる虫刺されに使用できます。虫刺されの直後に使用すると、最も効果的です。すぐに使用すれば、かゆみや腫れなどの症状を未然に防げることもあります。時間が経ってから使用した場合でも、症状の軽減を早める効果が期待できます。

「大人」モードでは、加熱プレートは約52℃まで加熱されます。「子ども」モードでは、約46℃まで加熱されます。「敏感肌」設定を有効にすると、温度はさらに約16℃低くなります。

また、処理時間は「短め（4秒）」「標準（7秒）」「長め（9秒）」の3つから選択可能です。

痛みを感じるかどうかは、ユーザーによって異なります。熱の対応が不快に感じられる場合もあります。皮膚の温度に対する感受性は人や体の部位によって異なるため、heat it™ は最適な治療のためにさまざまな設定を提供しています。安全かつ効果的に使用するために、次の点に注意してください。

処置を成功させるには、低い温熱で十分です。痛みがひどい場合は、直ちに処置を中止してください。初めて使用する場合は、「短時間」、「子供」、「敏感肌」の設定を選択してください。まだテストしていない体の部位の治療にも同じことが当てはまります。処置が成功しない場合は、2 分間待ってから、設定を調整し繰り返すことができます。使用説明書の詳細情報を確認してください。

・heat it™ は3歳以上のお子様に保護者の方が使用できます。12歳以上であれば、自分で使用することが可能です。

・加熱処理中に heat it™ を10秒以上皮膚に押し当てないでください。

・同じ箇所を1時間に5回以上治療しないでください。

・同じ部位に複数回処置を行う場合は、最低でも2分間の間隔をあけてください。

・過度な使用は、皮膚損傷や永久的な皮膚の変色 (熱性色素沈着) を引き起こす可能性があります。

・heat it™ は外皮のみに使用することを目的としています。体の開口部、粘膜、歯茎、爪の付け根、目、外耳道などには使用しないでください。

・初めて使用する場合や、まだ使用したことのない部位に処置する際は、「短(ショート)」「子ども」「敏感肌」の設定を選択する必要があります。まだテストしていない体の部分を治療する場合も同様です。

・ハチに刺された場合は、まず針を取り除く必要があります。

・heat it™ はアレルギー反応やダニによる咬傷の治療には適していません。

・治療時間が長くなる (「中」および「長」) と、温度が高くなる (「大人」および「敏感でない皮膚領域」) と、敏感な人や敏感な皮膚領域 (腕の内側、アキレス腱など) に皮膚刺激を引き起こす可能性があります。

・不安がある場合や初めて使用する場合は、これらの設定を使用しないでください。

・取扱説明書を必ずご確認のうえ、正しくご使用ください。

・誤った使用により、軽度のやけどなどを引き起こす可能性があります。

スマートフォンのバッテリーがフル充電の状態であれば、最高レベルの設定でも最大1,000回の処置が可能です。
これだけあれば、ご自身はもちろん、ご家族やご友人と一緒に使うのにも十分です。

かゆみと痛みの治療における温熱療法の原理は、神経が反応する皮膚を短時間加熱することに基づいています。現在の研究では、これにより刺激の伝達が減少することが示唆されています。その結果、かゆみの信号が適切に伝達されなくなり、掻く必要がなくなります。皮膚神経にこのかゆみ緩和効果をもたらすには、短時間の温熱による痛みが必要です。

蚊に刺されて起こるかゆみは、刺される過程で注入される蚊の唾液に対する体の反応です。私たちの免疫系はヒスタミンを放出することで異物の唾液から身を守ります。その結果、血管が拡張し、刺された部分が腫れてかゆみが生じます。heat it™ で患部を温めると、かゆみや痛みを和らげるさまざまな内因性反応が誘発されます。